「新型コロナウイルスに感染」 乗客の虚偽発言によりカナダ機が引き返し

2月3日、カナダ・トロント空港において離陸した旅客機が空港へ引き返すトラブルが発生しました。カナダのウエストジェット航空によると、旅客機の男性乗客が「新型コロナウイルスに感染している」と発言したことにより、カナダからジャマイカへ向かっていた旅客機が引き返しを余儀なくされる事態があったと発表しました。しかし、この男性乗客の発言は嘘であることが判明、乗り合わせた乗客から非難の声が殺到し、男性は逮捕されました。

乗客乗員243人を乗せてカナダ・トロントからジャマイカのモンテゴベイへ向かっていたウエストジェット航空の旅客機内で突然男性が立ち上がり、スマートフォンで自撮りをしながら自身が「新型コロナウイルスに感染している」と発言しました。すぐに客室乗務員は男性にマスクと手袋を渡し、機内後方に移動するよう命じました。急遽トロント空港へ引き返すことになった機内で客室乗務員が男性に事情を聞いたところ、発言は虚偽であることが判明。新型コロナウイルスによる火種が予想外のトラブルを惹き起こしました。

同機に乗り合わせた乗客は「許しがたいとても身勝手な行為」「休暇を一日無駄にした」と憤りの声をあげました。虚偽の発言をした乗客はオンタリオ州・ソーンヒル在住の29歳男性。迷惑行為に及んだとしてトロント警察に連行され逮捕・起訴されました。

参考元 : rfi
http://www.rfi.fr/en/wires/20200204-coronavirus-prank-forces-jamaica-bound-flight-back-canada