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WHO(世界保健機構)は7月23日、サル痘が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当するとして宣言を表明。サル痘の感染防止対策や医療機関での受け入れ体制に関して、各国へ勧告する意向を示しました。
サル痘は主にアフリカ中西部の風土病で、発熱や発疹など天然痘に似た症状が特徴です。新型コロナウイルスに比べ感染力や致死率は低い一方、妊婦や免疫不全の基礎疾患を持つ方は重篤な症状を発症するリスクがあると専門家は指摘。リスやネズミなどげっ歯類を介して人間やサルへ伝染し、7~14日間の潜伏期間を経て高熱・頭痛・嘔吐・脱水症状などを引き起こします。
アフリカ以外でのサル痘患者は稀でしたが、同時期よりヨーロッパやアメリカを中心に感染者が急増。カナダでは今年5月19日に国内初の患者が報告され、これまでにユーコン準州を含む6州で1,059人の症例を確認しました。大半の患者は軽症で国内での死者は報告されていませんが、症例は1日あたり約25人のペースで増加しています。
カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士は7月27日の会見で、各国および州・準州政府と連携してサル痘の感染防止に取り組む方針を表明。今後の感染状況を注視し、ワクチンや治療薬の確保と必要な措置を講じると述べました。さらに、「現時点のサル痘患者は大半が男性で女性や子供の症例は1%未満です。しかし、皮膚の接触や飛沫での伝染も報告されているため、性別や年齢を問わず厳重な注意が必要です」とコメント。今後さらに感染が拡大する恐れがあるとして、手指の消毒や咳エチケットなど感染防止対策を遵守するよう呼びかけました。
国内におけるサル痘の感染者数は以下の通りです。(カナダ公衆衛生局発表:8月12日時点)
カナダ国内累計:1,059人(前回比+51人)
サル痘は現時点で特効薬が開発されていないため、各国の医療機関ではウイルスが類似している天然痘のワクチン接種や対症療法で治療にあたっています。
一方、政府は、7万回分の天然痘ワクチン「インバミューン」を各州に供給する計画を発表。「インバミューン」は2020年に国家予防接種諮問委員会(NACI)にてサル痘ワクチンとして承認され、今年6月より濃厚接触者や基礎疾患を持つ方のほか、医療従事者への接種を行っています。
タム氏は今後の対策について、「感染リスクが高い方へのワクチン接種と適切な対処が最も大切です。市民一人ひとりがサル痘について正しい知識を得ることが第一歩となるでしょう」とコメント。ワクチン接種の普及が重要との考えを示し、サル痘による偏見や差別があってはならないと訴えました。
参考元:カナダ公衆衛生局
更新日 : 2022年8月3日
更新日 : 2022年4月25日
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更新日 : 2022年5月9日
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