アルバータ州カルガリー市で激しい嵐 竜巻警報も発令

6月13日の夕方から夜にかけて、アルバータ州カルガリー市周辺では激しい雷雨に見舞われました。落雷による停電や大雨による浸水に加え、ゴルフボールほどの雹が降り被害は広範囲に及んでいます。

カルガリー市内で最も被害を受けたのは北東の地域で、大雨により主要な道路は冠水しました。さらに雹により多くの家で外壁が破損し、車はフロントガラスやミラーが割れるなど被害は甚大ですが、幸いなことに負傷者は報告されていません。

SNSでは粉々になったフロントガラス、剥がれた家の外壁、道路に放置された車などの写真や動画が多数投稿されました。カルガリー市議会議員であるラジャン・ソーニ―氏はツイッター上で、嵐の最中にカルガリー市の北東部にいたことを報告。「私は車を運転中に嵐による被害を実際に見て心が痛みました。できる限り家にいてください」と投稿し、住民へ注意を呼びかけました。
またカルガリー市以南の複数の地域では竜巻警報が発令。ニューデイトン付近では13日の午後7時30分ごろに時速60キロメートルで北東へ移動する竜巻が目撃され、住民へ避難指示が出されました。カナダ環境省はニューデイトン付近での竜巻発生から約30分後にバーンウェルやテーバー、ブルックス付近でも竜巻を確認したと報告しています。その後嵐は弱まり、午後9時40分ごろに警報は解除されました。

カナダ環境省の気象学者であるアリサ・ペダーソン氏はカルガリー市における13日の降雨量は59mmであったと発表。同氏は、「大気が不安定だったためにアルバータ州南部で激しい雷雨となりました。例年このタイプの嵐は7月から8月にかけてみられますが、まだ気温が高くないこの時期に発生したために大きな雹をもたらしました」と今回の嵐の原因を説明しています。

参考元 : Calgary Herald
https://calgaryherald.com/news/local-news/severe-storm-leaves-trail-of-damage-flooding-across-city-southern-alberta/wcm/6893b847-5a69-4b3d-a22d-45f1c641c1ff/