
更新日 : 2023/10/13

更新日 : 2023/10/12

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更新日 : 2023/10/13

更新日 : 2023/09/27

更新日 : 2023/10/13
更新日:2023/11/19
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カナダのブリティッシュコロンビア州西海岸に位置するバンクーバー国際空港は、リッチモンド市のフレーザー川河口に建設された国際空港です。カナダにある空港の中では、トロント・ピアソン国際空港に次ぐ利用者数を誇ります。アジアに最も近く多くのアジア系移民が利用するため、”アジアからの玄関口”と言われます。イギリスの航空サービスリサーチ会社スカイトラックスのワールドエアラインアワードでは、2010年から3年連続で北米地区1位の評価を受けています。
バンクーバー国際空港(YVR)は、51社の航空会社が世界109の目的地に就航しています(2023年1月時点)。国内線(Canada)・国際線(International)・米国線(USA)・サウスターミナルの4つのターミナルがあり、サウスターミナル以外の到着ターミナルは2階、出発ターミナルは3階です。2017年に自動チェックイン機キオスク(Kiosks)が導入され、入国審査がスムーズになりました。セキュリティチェック(保安検査)後は全ての搭乗口まで徒歩で移動でき、1日に約9万人が利用する空港内には170以上のショップ、レストラン、展望エリアや巨大なアクアリウムなどがあります。空港に隣接するホテルでの豪華な食事や、同じエリア内にあるアウトレットモールでショッピングを楽しむのはいかがでしょう。
シギチドリ、アヒル、サギなど野生生物の保護に取り組む企業としても知られ、野鳥が空港エリアに立ち入らないよう訓練を受けた鷹や犬、花火、レーザーなどを使ったパトロールを実施しています。
バンクーバー国際空港の国内線・国際線・米国線ターミナルが4階建のメインターミナルに、水上飛行機やヘリコプターが離発着するサウスターミナルは別棟にあります。メインターミナルの2階が到着ロビー、3階が出発ロビーとなり、4階はバンクーバー市内と空港を直通で結ぶ電車カナダラインの発着駅です。メインターミナルの2、3階には数多くのアート作品やショップが並び、レストランやフードコートではファストフード、中華、洋食、和食など様々な食事が楽しめます。各ターミナルの詳細は、ターミナルマップで確認することができます。
バンクーバー国際空港内にはショッピングやグルメのほか、展望エリア、アクアリウム、アート作品の展示など数多くの見どころがあります。いずれもチェックイン前に利用でき、帰国や渡航前に楽しんではいかがでしょう。
国内線ターミナルの4階には、高さ7m長さ42mの大きな窓から空港を一望できる展望エリアがあります。150以上の座席がある広いエリアは航空券が無くても利用できます。高さが2種類ある望遠鏡は高低を調節せずに無料で使うことができ、情報パネルから目的の建物やタワーをすぐに見つけられるでしょう。展望エリアに上がるエスカレーター手前には、人気ドーナツチェーン”ティムホートンズ”をはじめ数多くのショップが並びます。国際線の出発・到着ロビーから徒歩2、3分の位置にあり、食事や買い物の合間に足を運んでみてはいかがでしょう。
国際線の到着ターミナルから税関審査へ向かう階段の下に立つ男女の像は、カナダの先住民ヌートカ族の伝統的な技法により制作されました。ウェルカムフィギアと呼ばれるこの木像は、特別なイベントやゲストを迎えるために設置されます。男性は捕鯨の際に首長が被る伝統的なこぶのある帽子を、女性は一族伝統のドーム型の帽子を被っています。どちらも杉の樹皮から作られた衣服を着用し、海を見渡すように腕を上げ手のひらを上に向けています。
国際線ターミナルの3階で目を引かれるのがハイダグワイ・スピリット像です。ハイダグワイのアルジェライト岩で制作されたこの作品は、19世紀のミニチュアカヌーに着想を得て造られたと言われています。カナダで最も著名な先住民彫刻家ビル・リードの作品で、旧20ドル札の裏面にデザインされたことでも知られます。アメリカのワシントンD.C.にあるカナダ大使館に寄贈された作品ですが、1996年にバンクーバー国際空港に移されました。
国際線ターミナル3階の壁に展示されているフライト(スピンドル渦巻)は、レッドシダーで作られた直径4.8mの円盤型の彫刻です。この作品はカナダを象徴する水と石を表し、渦は伝統的なモチーフで“飛行”が表現されています。円の中に描かれた男性は腕を上げ来場者を迎えるイメージにデザインされ、胸には近辺の海岸で生活するアボリジナル“サリッシュ族”のシンボル“鮭”が描かれています。
空港内にはメープルリーフ・ラウンジが3か所、プラザプレミアム・ラウンジが3か所、スカイチーム・ラウンジが1か所と合計7か所の空港ラウンジがあります。航空券の種類や会員登録の有無など利用者が限定されるラウンジのほか、料金を支払えば誰でも利用可能なラウンジまで様々です。
バンクーバー国際空港内にはメインアクアリウムのほか、クラゲを展示している水槽”ジャンピングジェリーフィッシュ”やインスタレーションが楽しめるエリアがあります。
メインターミナルの2階・3階はフードコートなどカジュアルな飲食店が、4階には高級レストランやバーが集中しています。チェックイン前のエリアにある店舗は、航空券がなくても利用できます。フィッシュ&チップスの店”パホ (Pajo’s Fish & Chips)“やブースタージュースなど人気の店が並びます。国内線・国際線の両ターミナルにある“スターバックス(Starbucks)”や、カナダで人気のファストフード”ティムホートンズ(Tim Hortons)“で一息ついてはいかがでしょう。チェックイン後のエリアにもレストランがありますが、大半がファストフードなどのカジュアルなお店です。ゆっくり食事を楽しみたい方は、チェックイン前エリアのレストランがおすすめです。
利用できる飲食店の一覧は、バンクーバー国際空港の公式ホームページから確認することができます。
国内線・国際線ターミナルの両フロアには、ギフトショップ、書店、コンビニエンスストアなどが並びます。全てのフロアにはリレーやハドソンなど売店が数多くあり、飲み物や軽食、新聞・雑誌が気軽に購入できます。国内線ターミナル1階には24時間営業のセブンイレブンがあります。国際線ターミナル3階には先住民アートの店ラティマーギャラリー(Lattimer Gallery)や、ぬいぐるみや雑貨が人気のバンクーバー水族館のアンテナショップがあります。ファッションならモントリオール発のブランド“ローレイ(Lolë)“、スポーツチームのグッズが揃うBCスポーツゾーン(BC Sports Zone)はいかがでしょう。チェックイン後、免税店が並ぶエリアには、エルメス、ブルガリなどハイブランド・ショップのほか、酒類や香水、時計などが免税価格で購入できるワールドデューティーフリーがあります。
免税店やショップの一覧は、バンクーバー国際空港の公式ホームページからご確認ください。
外貨両替所(Exchange) | 外貨両替所は空港内に8か所あり、外貨両替のほか保険、ファックス、コピーサービスなどが利用できます。 |
無料Wi-Fi | バンクーバー空港に到着してすぐにWi-Fiが利用できます。メールアドレスやSNSアカウントを登録する必要がなく、デバイスのWi-Fiをオンにして“yvrairport”を選択し規約同意ボタン“I AGREE”をクリックすると無料で接続できます。 |
コンセント(充電) | 搭乗口の待ち合いエリアには、スマートフォンなどの充電ができるコンセントやUSBソケットが設置されています。コンセント付近の椅子は混雑するため、充電をしている間は私物から目を離さないようにしましょう。 |
ウォーターサーバー&ボトル充填ステーション | 国際線、国内線ターミナル内31か所にウォーターサーバーがあり、水筒やボトルに飲料水を充填できます。なお、保安上の観点からセキュリティチェックでは規定量以上の飲み物を伴う通過は認められない場合があります。 |
その他のサービス | 空港内には薬局やクリニック、郵便局、ATM、教会などがあります。利用可能なサービス一覧や営業時間の詳細は、各サービスのホームページをご確認ください。 |
2015年にオープンした“マッカーサーグレンデザイナー・アウトレットバンクーバー空港(McArthurGlen Designer Outlet Vancouver Airport)“は、約80のブランドショップが並ぶアウトレットモールです。モール内では無料Wi-Fiが利用でき、スマートフォンなどのモバイル端末で店舗一覧を確認しながら買い物が楽しめます。バンクーバー国際空港からカナダラインで2駅目となるテンプルトン駅にあり、バンクーバー市内からも多くの買い物客が訪れます。空港がある“シーアイランド”のエリア内にあるため空港から運賃はかかりません。券売機で切符を購入する際に“シーアイランドのみ(Sea Island Only)”を選択すると無料で切符が発券されます。
格式高いホテルとして知られるフェアモントホテルが空港に併設されています。ホテルの部屋からは、山々と各国のエアラインが離着陸する様子を眺めることができます。ホテル内にはレストランやバーのほか、室内プールやジャグジー、サウナ、24時間使えるワークスペースが用意されています。
なお、バンクーバー市内には同ホテルの支店フェアモントホテル・バンクーバーがあるため予約の際は注意が必要です。
バンクーバー市内と空港間のアクセスはカナダラインやシャトルバスなどのほか、タクシーや配車サービスが利用できます。
カナダラインはトランスリンク社・スカイトレインのひとつです。カナダラインはほかに、エキスポラインとミレニアムラインがあります。カナダラインはバンクーバー市内の“バンクーバーシティセンター駅”と“バンクーバー国際空港駅”間の直通電車です。バンクーバー市内からは2方向に路線があるため、バンクーバー国際空港に向かう際は“リッチモンド・ブリグハウス行き”に乗らないよう注意が必要です。
リッチモンド・ブリグハウス(Richmond Brighouse)と空港ターミナルのカナダラインステーション間を、無料のシャトルバスが毎日運航しています。シャトルバスのピックアップサービスの利用には予約が必要です。空港から乗車する際は専用番号に直接電話するか、ロビーにある電話を使い「*30」をダイヤルし予約します。シャトルバス乗り場は空港3階にあります。シャトルバスは時間帯により道路が混雑し渋滞するため、公共交通機関の利用がおすすめです。
バンクーバー市内から空港までは車で25分ほどですが、道路の渋滞などで1時間以上かかる場合があります。車を利用する際は、時間に余裕をもって移動しましょう。空港内駐車場の利用については公式ホームページのパーキングから確認ができます。
バンクーバー市内から空港まではタクシーで約25分、渋滞の場合は1時間ほどかかります。料金は40ドル程度と言われますが、チップや渋滞時の対応を含め50~70カナダドル(約5,500円~7,700円)を見込んでおきましょう。出国ゲートを出て待ち合いスペースを抜け、正面の玄関を出るとタクシー乗り場があります。
空港でウーバー(Uber)、リフト(Lyft)の配車サービスが利用できます。各社の専用アプリから配車を予約し登録したクレジットカードで精算します。乗車場所はサウスターミナル1階、国内線・国際線ターミナル2階の3か所で24時間利用できます。
バンクーバーでの観光などを目的としてカナダへ渡航する際は、eTA(イータ)の申請手続きが必須となります。eTA(イータ)は年齢を問わず申請が必要となる電子渡航認証です。家族やグループでカナダへ渡航する際は、必ず全員のeTA(イータ)申請をお願いします。申請の際は期限が有効なパスポートのほか、クレジットカード、受信可能なメールアドレスをご用意ください。eTA(イータ)を管轄するIRCC(カナダ移民・難民・市民権省)では、出発3日前までにオンラインにて申請を行うことを推奨しています。
eTA(イータ)に関する詳細は“eTA(イータ)とは”をご確認ください。
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