イエローナイフの服装や天気・気候について

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イエローナイフの服装や天気・気候について

更新日:2024/02/05

イエローナイフの天気・気候や服装について

ノースウエスト準州の州都イエローナイフは、北極圏から400km南に位置する海抜206mの都市です。永久凍土が広がる同準州はカナダでも人口が少なく、イエローナイフは準州総人口の約半分となる2万人が暮らしています。オーロラが頻繁に発生する”オーロラベルト”のほぼ真下に位置し、晴天率が高いため年間を通してオーロラが観測できます。
このページではオーロラの街イエローナイフの天気や気温、快適に過ごせる服装について紹介します。

オーロラの街イエローナイフの特徴とは

イエローナイフはカナダ北西部にある中規模都市で、オーロラ出現率の高さは世界的に知られます。“オーロラベルト”の真下となる北緯62度に位置し、“グレートスレーブ湖(Great Slave Lake)”をはじめとする大小様々な湖に囲まれています。1年の大半が厳しい寒さとなりますが、短い夏には平原に緑が広がり、川や湖で釣りやカヌーを楽しむ人々が訪れます。日本からはカルガリーバンクーバーを経由するフライトが一般的で、飛行時間は11~12時間ほどです。
おすすめ観光スポットは“イエローナイフの観光スポット13選とオーロラのベストシーズン”をご確認ください。

冬のイエローナイフでのおすすめ服装

ジャケット

夜は冷え込むためすぐに羽織れるダウンジャケットが必須となり、特に腰下まで覆えるロングサイズで-40度の気温にまで対応したものが最適です。さらに、ファー付きのフードがあると顔や足の防寒にもなります。ツアーによっては現地でのレンタルも可能で、寒さ対策はもちろん体を冷やさないよう防水・撥水効果があるものを使用すれば暖かさも変わってくるでしょう。なお、レンタルしたジャケットはイエローナイフに滞在中は着用できるため日中に散策する散策する際も使用可能です。

帽子・イヤーマフ

イエローナイフでは風が強い日は-30度まで低下することもあるため耳の痛みや最悪の場合は凍傷になる可能性が高く、外の散策であっても防寒対策は欠かせません。ジャケットのフードだけでは寒さを防ぐのは困難で、ニット帽やイヤーマフ、または耳をカバーできるタイプの帽子が必須です。いずれも頭だけでなく耳全体を覆い隠せるものが推奨され、購入する場合は予めサイズを確認し、被る前にはピアスなどの金属類は外して凍傷対策を行いましょう。

手袋(インナーグローブ)

ジャケットと同様に現地でレンタルできるミトン型のグローブは指先まで暖められる優れものですが、スマートフォンやカメラの操作が困難なため手袋を二重にするのが最適です。なかでもミトンの下に着用する手袋、インナーグローブは急激な寒さを防ぎミトン内をさらに暖める効果があります。寒い屋外で指を出さずにスマートフォンを操作するためにも、着用したまま操作可能で指先部分の感度が高い製品の購入がおすすめです。

オーバーパンツ

ボトムのアウターとしても使用できるためズボンの上から重ね履きをし、二重構造になっている裾の内側をブーツに入れれば雪の侵入を防ぐことも可能です。下にタイツやボトムを重ねて履く必要があるため購入する際は少し大きめサイズで、アウトドア用のダウンパンツや裏起毛、撥水または防水加工のものが推奨されています。なお、ツアーに参加する場合は中に重ね履きするボトムを用意した上で、極寒地使用のパンツをレンタルしましょう。

スノーブーツ

ジャケットの次に重要なアイテムとされ、足首まで覆えるサイズ、裏起毛素材、防水機能が備わったスノーブーツを用意しましょう。厚手の靴下やインソールを重ねて履けるように普段履くものよりも1サイズ上を選ぶ必要があります。なお、冷え性の人は足用カイロも必須です。またブーツの内部は汗で凍傷になる可能性が高いため、インソールは着脱式がおすすめ。スノーブーツもレンタル可能ですが、重ね履きにより足が圧迫される場合があるためご自身の足に合うブーツの購入を推奨します。

ウール素材のインナー

インナーはヒートテックが一般的に使用されていますが身体の水により発熱し、室内では汗冷えになるリスクがあるため温度調整がきく素材が推奨されています。特に保温性や吸汗性に優れたメリノウール素材が人気で、機能性だけでなく繊維が細かく滑らかなため肌触りの良さや蒸れない点もメリットです。ヒートテックと比較すると高額ですが、十分な防寒機能を備えているため1枚持参しておくだけでも現地で重宝するでしょう。

ネックウォーマー(ネックゲーター)

顔の霜焼けや凍傷、また気管支から冷気の侵入を防ぐために首元を覆い隠すことができ、マスク以上に保温効果を備えている優れものです。素材はインナーと同様にメリノウールまたは化学繊維のものが人気で、厚手の商品を比較的安価で購入できるメリットもありスキーやスノーボード用でも代用できます。マフラーやフェイスマスクでも顔を防寒できますが、ネックウォーマーの方が脱ぎやすく荷物にもならず目から首元までをしっかりとカバーできるのがポイントです。

イエローナイフの季節と気候について

イエローナイフが属する亜寒帯気候は、年間を通して湿度が低く凍えるような冬と短い夏が特徴です。夏季は7月~8月の2か月ほどで、10月から4月は冬季となり平均気温が氷点下となる厳しい寒さが続きます。日照時間が短い冬は特にオーロラ観測に適しますが、白夜(6月~7月)の時期以外は一年を通してオーロラの出現が期待できます。渡航する際は事前に現地の気候を把握しておきましょう。
以下の表はイエローナイフと日本(東京)の年間平均気温・天気・季節の一覧です。イエローナイフは日本(東京)より1か月程度早く季節が進みます。

イエローナイフの気温、降水量、高湿日、平均日照時間の推移

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
季節
最高気温(°C) -21 -18 -10 1 11 18 21 18 11 1 -11 -19
平均気温(°C) -26 -22 -16 -5 5 14 17 15 8 -1 -14 -23
最低気温(°C) -29 -27 -21 -10 1 9 13 11 5 -4 -18 -26
降雨量(mm) 0 0 0.6 5.6 26.8 36.6 38.6 35.8 31.7 14.3 1.4 0
降雪量(mm) 74.8 68.7 75.8 62.7 26.9 1.1 0 0 10.3 71.6 114 92
降水量(mm) 74.8 68.7 76.4 68.3 53.7 37.7 38.6 35.8 42 85.9 115 92
高湿日(日) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日照時間(時間) 0.3 1 2.5 4.2 5.5 6.2 5.8 4.4 2.7 1.2 0.4 0.1

東京の気温、降水量、高湿日、平均日照時間の推移

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
季節
最高気温(°C) 9 10 13 18 22 25 29 30 26 21 16 12
平均気温(°C) 6 6 9 15 19 22 26 27 24 18 13 8
最低気温(°C) 3 3 6 11 16 20 23 24 21 15 10 5
降水量(mm) 52.3 56.1 118 125 138 168 154 168 210 198 92.5 51
降雪量(cm) 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
高湿日(日) 0 0 0 0.2 1.2 10.3 24.6 27.4 14.9 1.8 0 0
日照時間(時間) 10.1 10.9 12 13.1 14.1 14.5 14.3 13.5 12.4 11.3 10.3 9.8

 ( カナダ政府気象/日本国土交通省・気象庁 2014年から2020年平均値 )

夏:7月~8月

7月から8月の2か月は夏に該当します。日中は気温が20度を超える日もありますが、夜間は10度まで下がるため体温調整できる服装を準備しましょう。夏季は野生動物の行動も活発となり、イエローナイフの南西に広がるマッケンジー・バイソン自然保護区では草を食むバイソンやバッファローが観察できます。
極寒の季節に出現するイメージが強いオーロラですが、気象条件が合えば夏でも見ることができます。夏は冬のような特別な防寒具は必要ありませんが、冷え込む日もあるため軽いダウンジャケットや上着の用意をおすすめします。夜間の気候は日本の冬をイメージするとよいでしょう。

秋:9月

イエローナイフは9月から木々が色づき始め10月は秋本番を迎えます。夏から秋にかけて自然豊かな湖でカヌーやカヤック、湖畔ではピクニックが楽しめます。ブラッチフォード湖畔にあるリゾート地“ブラッチフォード・レイク・ロッジ”はオーロラ観測に最適なスポットですが、秋はロッジ周辺でのアクティビティが充実しています。9月下旬にはすでに冬の季節となり10月からは雪が降ります。秋は1日の寒暖差が激しく特に朝晩は冷え込むため、日本の秋冬に着るダウンジャケットなどの上着を準備しましょう。

冬:10月~4月

10月から4月は冬に該当します。10月に入ると雪が降り始め、最も寒い1月~2月はマイナス30度近くまで気温が下がります。オーロラ観賞などで外出する際は、ニット帽とイヤーマフ(耳あて)、二重の手袋、厚手のマフラー、極寒地仕様のダウンジャケット、スノーブーツ、厚手の靴下のほか、口周りを覆うネックウォーマーなど厳重な防寒具が必要です。足元は耐寒ブーツ、上着は極寒地仕様のジャケットが必須ですが、防寒着は現地でレンタルすることも可能です。レンタルした衣類や用具は滞在中ずっと借りることができ、観光やショッピングなどで街中を歩く際にも着用できます。また、インナーウェアは保温性が高く汗を吸収し発散するウール素材がおすすめです。特にメリノウール素材は肌触りが良く、暖かい室内でも快適に過ごせます。
冬に適した服装の詳細は、”オーロラ観賞時の服装について”をご確認ください。

春:5月~6月

イエローナイフは5月~6月が春に該当します。日本の春は梅や桜の花が咲く暖かい時期ですが、イエローナイフは雨が多く肌寒い気候です。5月は日中の気温が20度を超える暖かい日もありますが、夜は氷点下まで下がることも珍しくありません。長く厳しい冬が明けた後は、春を感じる間もなく気温が上昇し夏を迎えます。
“オーロラは真冬に見られる現象”とされますが、4月のイエローナイフは晴天率が高くオーロラ観測に適しています。冬季は観測専用の施設で暖をとりオーロラを待ちますが、春は満天の星を眺めながら待機することができます。また、この時期は犬ぞり体験とカナディアンロッキー登山など、冬と春、両方のアクティビティを楽しむことができるのも嬉しいポイントです。

イエローナイフの夏至 / 冬至 / 時差

2024年度のイエローナイフの夏至は6月20日、冬至は12月21日です。冬至は日照時間が1日に5時間程度と短くなるためオーロラ観賞に最適です。日本とイエローナイフの時差は15時間となり、日本が15時間早く進みます。正午の場合イエローナイフは前日の20時です。カナダ国内でも時差があり、例えばイエローナイフはトロントより2時間遅れになります。サマータイム適用期間中の日本とイエローナイフの時差は通常より1時間短い14時間です。先住民族にとって大切な日とされる夏至の日は、世界中全ての先住民族を祝う“イエローナイフ夏至祭”が開催されます。歌やダンスのパフォーマンスのほか、グルメ屋台が並ぶ一大イベントです。イエローナイフと日本の時差については“カナダ主要都市と日本の時差・サマータイムについて”にてご確認ください。

イエローナイフの大気質とアレルギー情報

“大気質”とは主に大気汚染の原因となる物質を示すもので、“大気質量”は“大気質”の量を測定し人体へ安全指標の周知を目的とした測定値です。排気ガスなどに含まれる大気汚染物質は、アレルギー症状を悪化させる可能性が高いとされます。アレルギーの原因には遺伝的要因もありますが、同地域で短期間に多くの人がアレルギーを発症した場合は大気汚染などの環境要因が考えられます。スイスに本部を置く大気質技術企業IQAIRによるモニタリングでは、イエローナイフは1年を通して空気の質は良好と発表されています。オーロラが出現する条件に“空気が澄んでいること”があり、オーロラ出現率の高いイエローナイフの大気質が優れている原拠となります。以上から、イエローナイフはアレルギー(健康被害)が発症する率は非常に低い地域と言えるでしょう。

イエローナイフの天気・気候や服装について

イエローナイフの気候・観光に関するQ&A 

オーロラ観測のベストシーズンはいつですか?

ベストシーズンは晴天が続く11月中旬から4月上旬で、中でも寒さが厳しい1月から3月は高確率でオーロラが見られます。冬ほどの頻度ではありませんが、気象の条件が整えば夏でも観ることができます。夏のオーロラ観測では防寒の装備が必要なく軽装で楽しめ、水面に映る逆さオーロラも観測できます。6月~7月は白夜となりオーロラの出現率はぐっと低くなります。

雨や雪、満月でもオーロラ観賞はできますか?

雪や雨の場合は雲が上空にあるためオーロラが見えにくい傾向にあります。オーロラ観賞は、「天気が良い」「空が暗い」「太陽活動が活発」という3つの条件が必要になるためです。満月は月光のためオーロラが見えにくいこともありますが、イエローナイフのオーロラは光の強いものが多く月夜でも見ることができます。月齢を意識してオーロラ観賞の日程を組む必要はないでしょう。

イエローナイフとホワイトホース、オーロラが観測しやすいのはどちらですか?

ユーコン準州の州都ホワイトホースイエローナイフと並び鮮やかなオーロラが発生するスポットとして知られます。どちらもオーロラベルトの真下に位置しますが、イエローナイフの方がオーロラを観賞できる確率がやや高いと言えるでしょう。イエローナイフは平地という地形的な好条件があり、山が多いホワイトホースと比較し雲が発生しにくいためです。

眼鏡とコンタクトレンズ、どちらがオーロラ観賞に適していますか?

眼鏡は寒いところから暖かいところに入ると曇るため、コンタクトレンズをおすすめします。コンタクトレンズを持っていない方は眼鏡を2つ用意し、室内外で使い分けるとよいでしょう。ただし、金属フレームの眼鏡を厳寒地で使用する場合、肌に触れる部分が凍傷になる恐れがあります。イエローナイフで眼鏡を用意する際は素材にご注意ください。

イエローナイフでオーロラ以外の観光スポットは?

イエローナイフはオーロラが見られる都市として有名ですが、季節を問わず楽しめるスポットが数多くあります。フレーム湖のほとりにある博物館“ノーザン・ヘリテージ・センター”には、カナダ北部に生息する動物のはく製や先住民族の歴史・文化に関する資料が展示されています。ダイヤモンドを採掘し販売も行うノースウエスト準州ダイヤモンドセンターほか、アート作品や工芸品を展示・販売しているダウン・トゥ・アース・アート・ギャラリーがあります。
イエローナイフの観光スポットについては”イエローナイフ観光スポット情報”をご確認ください。

イエローナイフ旅行にはeTA(イータ)の事前申請が必要です

イエローナイフでの観光など短期滞在を目的として渡航する際は、事前にeTA(イータ)を申請する必要があります。eTA(イータ)はカナダ政府およびIRCC(カナダ移民・難民・市民権省)が定める電子渡航認証制度で、空路で入国する場合は年齢を問わず申請が必要です。カナダIRCCでは少なくとも出発3日前までにオンラインにて申請を行うことを推奨しています。eTA(イータ)の有効期限は5年間となりますが、パスポートの有効期限が5年未満の場合はeTA(イータ)も同日に失効しますので注意が必要です。また、eTA(イータ)は1度の渡航で最大180日間の滞在が認められますが、就労や留学のために長期滞在を希望する方は対象外となります。当該の方は就労ビザや学生ビザなど目的に応じたビザの取得が必須です。eTA(イータ)申請に関する詳細は“eTA(イータ)とは”をご確認ください。

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