カナダの世界遺産一覧

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カナダの世界遺産一覧

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カナダの世界遺産一覧

カナダは世界遺産の宝庫

自然豊かで広大な国土を有するカナダには、数多くの世界遺産が存在します。1978年にカナダで初めて登録されたニューファンドランド・ラブラドール州の“ランス・オ・メドー国定史跡”から、2019年にアルバータ州の奇岩群“フードゥー/Hoodoo”が集まる“ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ”まで計20か所が世界遺産に登録されました。

世界遺産/World Heritage Siteとは

世界遺産は、1972年に国政連合教育科学文化機関であるユネスコ総会で採択された世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条例である“世界遺産条例”に基づき登録されます。ユネスコは、正式名称:United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの頭文字を取りUNESCOと呼ばれます。“世界遺産リスト”の登録対象は文化財、景観、自然など“顕著な普遍的価値“を有し、移動が不可能な建造物でなければいけません。登録される遺産の特質に応じて文化遺産、自然遺産、そのどちらの要素も持ち合わせている遺産は複合遺産に分類されます。

カナダの世界遺産 一覧

カナダに全20か所ある世界遺産を、登録年順に紹介します。(2021年1月時点)

登録・拡張年遺産名
1978年ランス・オ・メドー国定史跡
1978年ナハニ国立公園
1979、1992、1994年クルアーニー/ランゲル・セントイライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー・アルセク
1979年州立恐竜自然公園
1981年スカン・グアイ(アンソニー島)
1981年ヘッド – スマッシュト – イン・バッファロー・ジャンプ
1983年ウッド・バッファロー国立公園
1984、1990年カナディアン・ロッキー山脈自然公園群
1985年ケベック旧市街の歴史地区
1987年グロス・モーン国立公園
1995年ルーネンバーグ旧市街
1995年ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園
1999年ミグアシャ国立公園
2007年リドー運河
2008年ジョギンズの化石断崖
2012年グラン=プレの景観
2013年レッド・ベイのバスク人捕鯨基地
2016年ミステイクン・ポイント(ニューファンドランド島)
2018年ピマチオウィン・アキ
2019年ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ

ランス・オ・メドー国定史跡 / L’Anse aux Meadows National Historic Site

ニューファンドランド島の最北端“グレートノーザン半島”に位置する“ランス・オ・メドー国定史跡”には、11世紀頃の北方ゲルマン族“ヴァイキング / Viking”の集落跡が保護されています。1960年に当時の共同住宅や鍛冶場など計8つの建造物の土台、青銅器などの道具類、ノルウェー様式の住居跡が多数発見されました。コロンブスが新大陸を発見したとされる年の約500年前にヴァイキングが持ち込んだとされる鉄釘が発見されたことから、コロンブス新大陸発見説に疑問が呈されました。また、遺跡付近にはヴァイキング村と呼ばれる“Norstead, A Viking Village and Port of Trade”があり、ヴァイキングの当時の生活が再現されています。

所在地:ニューファンドランド・ラブラドール州
行き方:セント・アンソニー空港から車やシャトルバスで約45分
登録年:1978年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02a
ユネスコサイト:https://whc.unesco.org/en/list/4

ナハニ国立公園 / Nahanni National Park

先住民デネ族の言葉で“精神”を意味する“ナハニ国立公園”は、人口の約40%を先住民が占めるノースウエスト準州に位置します。自然豊かで多種多様な動物が生息することから“カナダの秘境”や“野生動物の最後の楽園”と称されます。園内はサウス・ナハニ川を中心に、標高2,972メートルのマッキンジー山、高さ90メートルに及ぶヴァージニア・フォールズ、テーブルランド、ラム・プラトー、深さ1,000メートルのナハニ峡谷、硫黄成分の温泉が湧き出る“ラビットケトル・ホットスプリング”などが広がります。オーロラ鑑賞で知られるイエローナイフと近いため、ベストシーズンの12月~2月には園内でオーロラを観ることができます。気温がマイナス30~40度まで下がることも珍しくないため十分な防寒対策が必要となります。

所在地:ノースウエスト準州
行き方:フォート・シンプソンから水上飛行機またはハイキング
登録年:1978年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/pn-np/nt/nahanni
ユネスコサイト:https://whc.unesco.org/en/list/24

クルアーニー/ランゲル・セントイライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー・アルセク /  Kluane/Wrangell-St Elias/Glacier Bay/Tatshenshini-Alsek

世界最大級の規模を誇る“クルアーニー/ランゲル・セントイライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシニー・アルセク”は、2回の拡大登録を経て形成されました。カナダのユーコン準州にある“クルアーニー国立公園保護区”とアメリカのアラスカ州にある“ランゲル・セントイライアス国立公園保護区”を合わせた “アラスカ・カナダ国境地帯の山岳公園群” が1つの自然遺産として1979年に登録され、世界遺産として初めて2国合同での登録となりました。さらに、1992年にアメリカの同州にある“グレイシャー・ベイ国立公園保護区”、1994年にカナダのブリティッシュコロンビア州にある“タッチェンシニ―・アルセク州立自然公園”が拡大登録されました。

所在地:カナダのユーコン準州、ブリティッシュコロンビア州、アメリカのアラスカ州
行き方: エリク・ニールセン・ホワイトホース国際空港から車で約2時間
登録年: 1979年、1992年、1994年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02d
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/72

州立恐竜自然公園 / Dinosaur Provincial Park

アルバータ州カルガリーの赤茶色で荒涼とした大地“カナディアン・バッドランド / Badlands”に位置する“州立恐竜自然公園”は、レッドディア川の渓谷にフードゥーと呼ばれる奇岩群が立ち並びます。園内には、白亜紀後期(約7,500万年前)の地層がむき出しになっている世界最大級の恐竜化石層があります。長年に渡り発掘と研究が行われる中で、150体以上の恐竜の骨が出土し、7科60種類の恐竜が生息していたと考えられています。中でもボーンヘッド骨化石密集層では1つの発掘場から12体の恐竜化石が発見されました。また、ドラムヘラーにある“ロイヤル・ティレル古生物博物館 / The Royal Tyrrell Museum of Palaeontology”では、恐竜やバージェス頁岩から発見されたバージェル動物群の化石を世界最大級の規模で展示しています。

所在地:アルバータ州
行き方:カルガリー国際空港から車で約2時間半
登録年:1979年
公式サイト:https://albertaparks.ca/parks/south/dinosaur-pp/
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/71

スカン・グアイ(アンソニー島) / SGang Gwaay

スカン・グアイ(アンソニー島) / SGang Gwaay

スカン・グアイは、カナダのブリティッシュコロンビア州西部、ハイダ・グアイ(旧:クイーンシャーロット諸島)グアイ・ハアナス国立公園の最南端にある無人島“アンソニー島”にあります。カナダの先住民ハイダ族が暮らしていたとされ、集落跡やハイダ族の神話、伝説の鳥サンダーバードが刻まれている約10メートルある32本のトーテムポールなどがそのままの姿で残されています。1981年にスカン・グアイが世界遺産に登録された際、ハイダ族の要望により修復や復元を意図的に行わず自然のままに朽ちていくことが選択され、世界遺産としては珍しい“朽ちていく世界遺産”として知られます。

所在地:ブリティッシュコロンビア州
行き方:モースビー島のサンドスピット空港からフェリーでグラハム島のスキッドゲートへ、ボートやカヤックでアンソニー島に上陸
登録年:1981年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02f
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/157

ヘッド – スマッシュト – イン・バッファロー・ジャンプ / Head-Smashed-In Buffalo Jump

アルバータ州南部“ポーキュパイン・ヒル”に位置し、幅300メートル高さ18メートルにおよぶ崖で形成される“ヘッド – スマッシュト – イン・バッファロー・ジャンプ”は、北米最古のバッファロー狩猟場跡です。カナダの先住民“ブラックフット族”は崖の西側に広がる草原地帯に生息していたバッファローを誘導し、崖から落とす狩猟方法を用いていました。崖下には多いところでバッファローの骨が高さ11メートル以上堆積されている箇所もあります。ブラックフット族はバッファローを神聖な動物と崇め、肉は食用、骨は生活道具、毛皮は衣服の材料として活用しました。紀元前3500年以上前から行われていたと考えられるバッファロー・ジャンプと呼ばれる狩猟方法は、銃が普及し始めた1900年代から衰退していきました。同遺跡は、同様の方法で狩猟が行われていた他の地域に比べ堆積物などの保存状態が良く、最も古い狩猟場所であることから世界遺産に登録されました。

所在地:アルバータ州
行き方:カルガリー国際空港から車で約2時間
登録年:1981年
公式サイト:https://headsmashedin.ca/
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/158/

ウッド・バッファロー国立公園 / Wood Buffalo National Park

アルバータ州北東部とノースウエスト準州南部にまたがる“ウッド・バッファロー国立公園”は、絶滅危惧種であるシンリンバイソンの群れを保護する目的で1922年に設立されました。面積は国内最大規模の4万4,807平方キロメートルを誇り、森林、湿地、草原が広がります。園内では世界で最も規模の大きいシンリンバイソンの群れが保護され、ヘラジカ、アメリカグマ、オオカミなど多種多様な野生動物も生息します。また、ピース川、アサバスカ川、スレープ川によって形成される大規模な淡水の三角州“ピース・アサバスカデルタ(内陸三角州)”は、国際的に重要な湿地の保全を目的とする“ラムサール条約”に登録されています。三角州には渡り鳥が集まり、夏に降り立つ絶滅危惧種のアメリカシロヅルにとって世界唯一の営巣地としても知られます。

所在地:アルバータ州、ノースウエスト準州
行き方:エドモントン国際空港から国内線でフォート・スミス空港に行き、車で約40分
登録年:1983年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/pn-np/nt/woodbuffalo
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/256

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群 / Canadian Rocky Mountain Parks

カナディアン・ロッキー山脈自然公園群は、アルバータ州のバンフ国立公園ジャスパー国立公園ヨーホー国立公園クートニ―国立公園、ブリティッシュコロンビア州のアシニボイン山州立公園マウントロブソン州立公園ハンバー州立公園の7つの公園から構成されています。総面積は2万3,000平方キロメートルと広大で、園内には3,954メートルのマウントロブソンをはじめ、3,000メートル級の険しい山々、氷河、氷河湖、滝、渓谷、鍾乳洞、化石など手付かずの自然が残ります。バンフ国立公園のレイク・ルイーズは光の加減で変化する湖水の色から“ロッキーの宝石”、ジャスパー国立公園のエディス・キャベル山の中腹に留まる氷河は天使が羽を広げた様子に例えられ“エンジェル氷河”と称されます。

所在地:アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州
行き方:カルガリー国際空港からバンフまでバスで約2時間、エドモントン国際空港からジャスパーまでバスで約5時間
登録年:1984年、1990年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02h
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/304

ケベック旧市街の歴史地区 / Historic District of Old Quebec

ケベック旧市街の歴史地区 / Historic District of Old Quebec

ケベック州の州都ケベックシティに位置する“ケベック旧市街の歴史地区”は、1600年代に入植したフランス人により築かれた北米最古の城塞都市です。地区内はアッパータウンとロウアータウンに分かれ、半数以上の建物が1850年以前に建てられました。セント・ローレンス川を望む高台に位置するアッパータウンには、フランスの古城を模したホテル“シャトー・フロントナック”、眼下の川や街を一望できる遊歩道“テラス・デュフラン”、シャンプラン像を中心に広がる“ダルム広場”、1647年に建設されたカナダ最古の教会“ノートルダム大聖堂”があります。ロウアータウンには、石畳が続くカナダ最古の繁華街“プチ・シャンプラン通り”、1693年にフランス軍によって築かれた星形のケベック要塞“シタデル”、シタデルの南部には英仏戦争の舞台となった戦場公園“エイブラハム平原”が広がります。

所在地:ケベック州
行き方:モントリオールから国内線で約45分、トロントから約1時間45分
登録年:1985年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02i
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/300/

グロス・モーン国立公園 / Gros Morne National Park

ニューファンドランド・ラブラドール州のニューファンドランド島に位置する“グロス・モーン国立公園”は、プレートテクトニクスの大陸移動など地球科学的に重要性の高い地域を多く有している場所として知られます。総面積が1,805平方キロメートルに及ぶ園内には、氷河の浸食により形成されたフィヨルドや切り立った崖、太古の地球の記憶がむき出しになった地層など特異な景観が見られます。園名にもなっている“グロス・モーン山”は、標高800メートルですが寒流の影響で高山植物が花を咲かせます。テーブルのように平らな山頂を持つ“テーブルランド”では、数億年前の地殻変動で地上に押し出されたマントルの岩が露出しています。

所在地:ニューファンドランド・ラブラドール州
行き方:トロント・ピアソン国際空港からセントジョンズ空港まで国内線で約3時間
登録年:1987年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/pn-np/nl/grosmorne
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/419

ルーネンバーグ旧市街 / Old Town Lunenburg

1753年にイギリスの植民都市として建設された港町“ルーネンバーグ旧市街”は、植民地時代の面影を強く残します。人口2000人あまりの小さな町ですが、ほとんどが当時移り住んだ約1500人のドイツ、スイス、フランス人の子孫と言われています。街中には、1754年に建てられたゴシック様式の“セント・ジョン聖堂”をはじめ、18~19世紀に建てられた木造建築が3分の2ほど残されています。住居はイギリス通商植民局が定めた都市計画基準に沿って格子状に建てられたカラフルな家が並び、玄関の上に造られた “ルーネンバーグ・バンプ(こぶ)”と呼ばれる大きな出窓が特徴で、漁師の妻が夫の帰りを待つ際に海が一望できるように大きく造られたとも言われています。

所在地:ノバスコシア州
行き方:ハリファックスから車で約1時間
登録年:1995年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02k
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/741

ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園 / Waterton Glacier International Peace Park

カナダのアルバータ州にある“ウォータートンレイク国立公園”とアメリカのモンタナ州にある“グレイシャー国立公園”から形成される“ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園”は、1932年に世界で初めて国境をまたいだ国際平和公園に指定されました。ロッキー山脈の中央に位置する総面積4,576平方キロメートルの園内は、植物や動物、草原、森林、鉱山、氷河など自然が豊かで、ムールやエルクを始めとする野生動物も多く生息します。“山脈が大平原に出会うところ / Where the mountains meet the prairie”と呼ばれるウォータートンレイク国立公園には、ロッキー山脈と平原が接しているため鉱山や湿地など様々な景観を眺めることができます。公園の入り口にある“バッファロー・パドック / Buffalo Paddock”には野生のバッファローが保護されています。

所在地:カナダのアルバータ州、アメリカのモンタナ州
行き方:カルガリー国際空港から車で約3時間
登録年:1995年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/pn-np/ab/waterton
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/354

ミグアシャ国立公園 / Miguasha National Park

ケベック州ガスペ半島の南海岸に位置する“ミグアシャ国立公園”は、約3億7000万年前の熱帯河口があった場所にあるため、“魚の時代”として知られるデボン紀(約4億1600万~3億5902万年前)の魚類から四肢動物への進化に関する重要な化石が数多く発掘されています。園内にあるシャルール湾の断崖に残るデボン紀のエスクミナック層からは、状態の良い魚類や脊椎動物の化石21種類と植物10種類の化石が発見され、生物学者や地学者たちから注目を集めました。園内にある“ミグアシャ自然歴史博物館”には、発掘された化石が1000点以上展示され、保存状態が良い化石には消化器系や軟骨まで確認できるものもあります。

所在地:ケベック州
行き方:モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港から国内線でチャーロ空港へ、そこから車で約1時間
登録年:1999年
公式サイト:https://www.sepaq.com/pq/mig/index.dot?language_id=1
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/686

リドー運河 / Rideau Canal

リドー運河 / Rideau Canal

カナダの首都オタワとオンタリオ湖畔のキングストンまでを結び、全長約202キロメートルに及ぶ“リドー運河”は1832年の開通以来、現在も使用される北米最古の運河です。イギリス植民地下に軍事物資の運搬目的で建設が開始されましたが、完成後は商業物資や移民の輸送に使用されました。現在はカナダ公園管理局“パークス・カナダ”により運営・管理が行われ、40以上の水門は手動で開閉されています。夏は遊覧船やカヌーが走り、冬は世界で最も長いスケートリンクとして利用されます。

所在地: オンタリオ州
行き方:オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港から車で10分
登録年:2007年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/apps/dfhd/page_nhs_eng.aspx?id=503
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1221

ジョギンズの化石断崖 / Joggins Fossil Cliffs

ノバスコシア州カンバーランド西部にある“ジョギンズの化石断崖”は、石炭紀にあたる約3億5400万年から2億9000万年前の化石採掘地として知られます。最古の爬虫類のひとつと言われるヒロノマスの化石も発見された同遺跡は“石炭紀のガラパゴス”と呼ばれ、世界で最も厚い石炭紀後期(ペンシルベニア紀)の地層が広範囲に広がります。潮の満ち引きが15メートルを超えるカンバーランド湾に面し、長年に渡り激しい海水で浸食される断崖は、日々新しい地層が露わになっており、現在も研究が続けられています。

所在地:ノバスコシア州
行き方:ハリファックス・ロバート・L・スタンフィールド国際空港から車で約2時間
登録年:2008年
公式サイト:https://jogginsfossilcliffs.net/
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1285/

グラン=プレの景観 / The Landscape of Grand-Pre

ノバスコシア州キングス郡に位置する“グラン=プレ”は、フランス語で“大牧草地”を意味する農村自治体で、カナダで初めて”歴史的田園地域 / Historic Rural District”に制定されました。1680年頃アカディアンと呼ばれるフランスからの入植者により、13平方キロメートルの土地に水路や堤防、農地が開拓され、農耕地帯が築かれました。隔てるものが何もなく広大に広がる牧草地の美しい景観の他に、1755年以降、イギリスからの弾圧によりアカディア人が追放されることとなった“グラン・デランジュマン”の記念碑としても評価されています。

所在地:ノバスコシア州
行き方:ハリファックス・ロバート・L・スタンフィールド国際空港から車で約1時間
登録年:2012年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/lhn-nhs/ns/grandpre
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1404

レッド・ベイのバスク人捕鯨基地 / Red Bay Basque Whaling Station

ニューファンドランド・ラブラドール州のレッド・ベイに位置する“バスク人捕鯨基地”は、16世紀にバスク人と呼ばれるフランスやスペインからの入植者により造られた捕鯨基地です。初めての水中文化遺跡を含む世界遺産として登録された“レッド・ベイのバスク人捕鯨基地”では、約70年間に渡り主にセミクジラとホッキョククジラの捕鯨と鯨油の精製が盛んに行われていました。海底には当時のガレオン船(16世紀半ばから18世紀ごろの帆船の一種)や捕鯨船、クジラの骨などの堆積が確認され、鯨狩猟の伝統を保存するために一部を残し陸に引き上げられました。

所在地:ニューファンドランド・ラブラドール州
行き方:ブラン・サブロン港から車で約1時間
登録年:2013年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/lhn-nhs/nl/redbay
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1412

ミステイクン・ポイント(ニューファンドランド島) / Mistaken Point

ニューファンドランド・ラブラドール州ニューファンドランド島のアバロン半島に位置する“ミステイクン・ポイント”は、全長17キロメートルに及ぶ断崖で、多種多様な動植物が生息する生態系保護区です。575万年前から542万年前の化石が多く発見され、世界で最も重要な化石・地質地域のひとつとして知られます。骨格や殻を保有せず化石として残りにくい多細胞生物群“エディアカラ生物群”の化石が遺跡内で出土したことにより、地球最初期の生物の生態や進化の過程を研究する上で重要な史料が残る場所として高い評価を受けています。

所在地:ニューファンドランド・ラブラドール州
行き方:セントジョンズ国際空港から車で約2時間
登録年:2016年
公式サイト:https://www.pc.gc.ca/en/culture/spm-whs/sites-canada/sec02r
ユネスコサイト:https://whc.unesco.org/en/list/1497/

ピマチオウィン・アキ / Pimachiowin Aki

先住民族オジブワ族(別名:アニシナアベ族)の言葉で“生命を与える土地”を意味する“ピマチオウィン・アキ”は、ウィニペグ湖周辺に位置し、2万9040平方キロメートルにおよぶ川や湿地に囲まれた森林地帯です。エリア内には、先住民族アニシナアベ族のポプラー・リバー / Poplar Riverパウインガシー / Pauingassiリトル・グランド・ラピッズ / Little Grand Rapidsブラッドバイン・リバー / Bloodvein Riverの4つのコミュニティと、アティカキ州立公園 / Atikaki Provincial Parkウッドランド・カリブー州立公園 / Woodland Caribou Provincial Parkを含みます。2002年から先住民族の子孫たちにより祖先の土地を保護するため世界遺産登録を目指した活動が行われ、2018年にカナダでは初めての自然遺産と文化遺産の複合世界遺産として登録されました。

所在地:マニトバ州、オンタリオ州
行き方:トロント・ピアソン国際空港またはバンクーバー国際空港から国内線でウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港まで約2時間半
登録年:2018年
公式サイト:https://pimaki.ca/
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1415

ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ / Writing-on-Stone/Aisinai’pi

アルバータ州南部のミルクリバー沿いに位置する“ライティング・オン・ストーン州立公園”は、プレーリー(温帯平原地帯)に奇岩地帯が広がります。世界遺産の登録対象地域にはアイシナイピ、ハーフナー・クーリー、ポバティー・ロックが選出され、アイシナイピは国定史跡にも指定されました。対象地域には長年の浸食により形成された塔状の奇岩“フードゥー / Hoodoo”が数多くそびえ立ち、 “アイシナイピ”と呼ばれる先住民ブラックフット族の約1万年前の暮らしが刻まれています。

所在地:アルバータ州
行き方:カルガリー国際空港から車で約4時間
登録年:2019年
公式サイト:https://albertaparks.ca/parks/south/writing-on-stone-pp/
ユネスコサイト:https://whc.unesco.org/en/list/1597

カナダの世界遺産マップ

カナダ中央部

  • リドー運河 / オンタリオ州
  • ピマチオウィン・アキ / マニトバ州、オンタリオ州

カナダ東部

  • ランス・オ・メドー国定史跡 / ニューファンドランド・ラブラドール州
  • グロス・モーン国立公園 / ニューファンドランド・ラブラドール州
  • レッド・ベイのバスク人捕鯨基地 / ニューファンドランド・ラブラドール州
  • ミステイクン・ポイント(ニューファンドランド島) / ニューファンドランド・ラブラドール州
  • ケベック旧市街の歴史地区 / ケベック州
  • ルーネンバーグ旧市街 / ノバスコシア州
  • ミグアシャ国立公園 / ケベック州
  • ジョギンズの化石の崖群 / ノバスコシア州
  • グラン=プレの景観 / ノバスコシア州

カナダ西部

  • 州立恐竜自然公園 / アルバータ州
  • ヘッド – スマッシュト – イン・バッファロー・ジャンプ / アルバータ州
  • カナディアン・ロッキー山脈自然公園群 / アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州
  • ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園 / アルバータ州
  • ライティング・オン・ストーン/アイシナイピ / アルバータ州

カナダ北西部

  • ナハニ国立公園 / ノースウエスト準州
  • クルアーニー/ランゲル・セントイライアス/グレイシャー・ベイ/タッチェンシ / ユーコン準州、ブリティッシュコロンビア州
  • スカン・グアイ(アンソニー島) / ブリティッシュコロンビア州
  • ウッド・バッファロー国立公園 / ノースウエスト準州

カナダ入国・渡航にはeTA(イータ)の事前申請が必要

外国籍者がカナダへ渡航する際はビザを申請する必要がありますが、日本を含む免除対象国の国籍保持者は、渡航前に電子渡航認証のeTA(イータ)を取得する事でビザが免除されます。eTA(イータ)申請はオンラインでの手続きとなり、認証が承認されるとパスポート情報に紐づいて電子的に管理されます。eTA(イータ)を取得すると観光または短期商用を目的とした最長6か月間のカナダ滞在が可能です。申請は“申請方法の手順と記入例”を参考に、すべての情報に誤りがないよう慎重に行いましょう。

eTA申請はこちら 出発の72時間前までにお願いします

更新日 : 2021/04/08

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