カナダの航空会社サンウィング・エアラインズ 46,000食の機内食を寄付

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各国政府は渡航の禁止や自粛要請を発令したことにより、世界各地の観光地からは観光客の姿が消えました。利用者の減少とともにフライト数も激減し、世界中の航空会社はかつてない苦境に立たされています。また、4月9日にカナダ統計局が発表した3月の労働力調査結果によると、カナダの3月の失業者数は前月に比べ36.4%も増加しました。失業した人のほとんどは新型コロナウイルスに関連した一時解雇によるものとみられています。

このような状況の中、カナダのサンウィング航空はカナダ最大のフードレスキュープログラムであるセカンドハーベストと提携し未使用の機内食すべてをフードバンクへ寄付することを明かしました。フードバンクとは、品質に問題がないにもかかわらず市場で売ることのできない食品ロスなどを企業から貰い受け、生活困窮者などに配給する活動やそれを行う非営利団体のことを指します。食品を提供するだけでなく、その活動を通じて労働者に仕事を提供することも目的の1つとしています。

サンウィング航空より寄付される食事はサンドイッチやピザ、ソーセージロールなど46,000食にもおよび、カナダ全土の17都市でフードバンクを通じ食品を必要とする慈善団体などに配布されます。

また、同社は新型コロナウイルスの影響で帰国困難となった諸外国にいるカナダ人を無料で本国に送り届けています。それには3,300人のサンウィング航空以外の乗客も含まれており、その間通常のフライトを一時停止し60,000人以上のカナダ人を本国に送り届けました。多くの困難を救う同社の活躍にカナダ国民からは称賛の声が上がっています。

参考元 : NATIONAL POST
https://nationalpost.com/news/canada/doing-good-grounded-during-covid-19-crisis-sunwing-airline-donates-46000-meals-to-food-rescue-program