アルバータ州 ペット飼育が困難な人々を動物団体が支援

アルバータSPCA(動物虐待防止協会)は新型コロナウイルスの世界的流行の影響でペットフードを購入する費用の捻出ができなくなった人々のために、ペットを手放さずに飼い続けることを援助する“Help for Animals”というサービスを開始しました。

Help for Animalsは電話またはWebサイトの応募フォームで依頼をすることができ、飼い主の状況やペットの詳細、具体的な支援要望など複数の情報を伝えることで団体からの支援を受けられる制度です。アルバータSPCAの取り組みの対象は、州内で他の支援団体がすでに活動しているエドモントとカルガリー以外の地域をカバーしています。

アルバータSPCAの広報責任者であるダン・コービー氏は「病気や自己隔離、経済的困難などが理由でペットや家畜の飼育が困難になってしまった人々のために設立を決めました。私たちはペットが飼い主のもとで安心して生活することができるように必要な支援をしていきます」と述べました。アルバータSPCAはアルバータ州の主要都市エドモントン近郊にあるチャンピオンペットフーズや、イニスフェイルのプリーナペットケアなど寛大な企業からの支援により、州内におよそ700袋分の犬猫用ペットフードを保管しているということです。

さらにアルバータ州で最大級の人口を誇る都市カルガリーでも動物保護団体 “カルガリー・ヒューマン・ソサエティ“が同様の取り組みをしています。同団体はスタッフの63%が一時解雇されたにも関わらず、出来うる限りの支援をしていくと話しています。エグゼクティブ・ディレクターのキャリー・フリッツ氏は、「カルガリーの人々から多くの寄付が寄せられており、ペットの世話に少しでも助けが必要な方のために十分な物資を提供する用意ができています」とペットとの生活に支援を必要としている人々へ呼びかけました。

参考元 : CBC
https://www.cbc.ca/news/canada/calgary/help-for-animals-alberta-spca-humane-society-edmonton-calgary-1.5535432