カルガリー市 イベント禁止期間を8月末まで延長することを発表

カナダ西部に位置するアルバータ州カルガリー市は、市内のイベント禁止期間を6月末から8月31日まで延期することを発表しました。この判断は公共の安全と社会的な距離を保つことを最優先に考えた結果だとしています。市長のナヒード・ネンシ氏は今回の決定について、「カルガリーの人々にとって想定内のことだったとはいえ、これを乗り越えて前を向くのは簡単なことではない」と述べ、市民の感情に寄り添いました。この発表により毎年7月1日に開催されているカナダの建国記念日を含む166のイベントについて中止や延期が新たに決定。なお今回の発表の前日には、市内で毎年行われているカルガリー・フォークフェスタとカルガリー・スタンピードの開催がすでに見送られています。

また同市では車の通行量を減らすため一部地域における駐車規制の強化を行うことも発表しました。カルガリー緊急事態管理庁の責任者であるトム・サンプソンは、「ダウンタウンの景色を楽しむために人々が集まりやすいクレセント・ロードなどいくつかの地域で駐車場の閉鎖を行う予定だ」と述べています。

同市は市民の社会的距離の維持に注目しているだけでなく、新型コロナウイルスに関連した不適切なビジネスにも目を光らせています。すでに横行しているのが、適切な免許なしに消毒液を販売しているケースです。カナダ保健省は消毒液の製造を規制しており、一部の合法的な企業にのみ製造を許可していますが、万が一このような消毒液を購入してしまった場合には廃棄するよう呼びかけています。この他にも新型コロナウイルスに関連する不適切とみられるビジネスが134件報告されているということです。

参考元 : CBC
https://www.cbc.ca/news/canada/calgary/calgary-pandemic-cancellations-events-1.5544418