ケベック州首相であるフランソワ・ルゴー氏は、小学校と保育所を再開する意向を発表しました。
モントリオール郊外の学校は5月11日から、モントリオール近郊の学校では5月19日からの再開を予定しています。一方で高校、短大、大学などは引き続き9月まで休校の予定ですが、その間オンラインでの講義が実現できるよう要請を進めていく方針です。ルゴー氏は現在の新型コロナウイルスの感染状況について「制御下にある」としつつも段階的かつ慎重に対応を進めていくことが重要であると話し、今後の状況が悪化した場合には計画を変更する意向であることも示しました。
ケベック州のジャン・フランソワ・ロベルジュ教育相は同日の会見において、学校の再開が子どもたちの精神衛生上で必要であること、特別な支援が必要な生徒の学習継続の重要性などを訴えた上で、「登校の再開は教育上必要であると判断した」と述べ、正当性を主張しました。
小学校は1クラス最大15人に規模を縮小し、可能な限り2メートルの社会的距離を維持して運営されます。また、十分な空間を確保するため一部のクラスは閉鎖されている高校の教室を利用することも視野に入れています。通学のためのスクールバスでは連なった一つのシートにつき一人を着席させ、休憩時間では同時に外で遊ばせる子どもの数を制限するなどの対策も発表されました。学校への通学再開は義務ではなく、保護者の判断により在宅で教育支援を受けるという選択も可能だということです。
参考元 : CBC
https://www.cbc.ca/news/canada/montreal/education-minister-quebec-schools-daycares-1.5546579