カナダ 米国との国境閉鎖期間をさらに1か月延長 6月21日迄で合意

カナダのジャスティン・トルドー首相は5月19日の記者会見において、3月から続くアメリカとの国境閉鎖をさらに1か月間延長することに合意したことを明らかにしました。アメリカ国内で新型コロナウイルスの感染地域が北上する恐れがある状況を鑑みて、カナダ側から封鎖期限の延長を要請しアメリカ側がこれを承諾しました。アメリカとカナダ間の国境閉鎖は3月21日に正式に施行され、当初の期限は4月20日頃としていました。その後も両国において感染状況の拡大が見られたことから封鎖期間を1か月延長することに合意。暫定的に5月20日までとしていましたが再度延長となり、6月21日まで国境を封鎖することを改めて発表しました。

トルドー首相は国外から訪れる渡航者に対し行っている入国制限の終了時期について記者から問われると、「カナダ政府は今後も急速に変化する最新の状況を踏まえて意思決定を行っていく」と明言を避け、今後も慎重に判断を下していく意向を示しました。また、入国制限の緩和後も新型コロナウイルスの感染拡大を抑止するために必要な対策を継続する必要があることも強調しました。

カナダの公衆衛生局長であるテレサ・タム氏は公衆衛生に関わる制限措置が徐々に緩和される中、新規感染者の数を減らし医療崩壊を防ぐ重要性について言及。そのうえで、「度重なる国境封鎖の延長がいつ終わりを迎えるのかは米国の感染状況に依存している。今回新たに設定された国境閉鎖の期限が訪れたとしても、実際にカナダが閉鎖解除に賛同する保証はない」とし、さらなる延長も視野に入れていく考えを示しました。

参考元 : NATIONAL POST
https://nationalpost.com/news/canada/canada-u-s-border-to-remain-closed-until-june-21-pm-trudeau-confirms