カナダの国立公園を管理する政府機関”パークスカナダ”はカナダ国内にある48の国立公園のうち29箇所を6月1日より再開することを発表。カナダでは新型コロナウイルスの感染拡大防止のため3月末より国立公園、遺跡、海洋保護区が閉鎖されていました。
ジョナサン・ウィルキンソン環境大臣はインタビューの中で「国立公園の近隣に住む方には朗報です。社会的距離を確保しながら再び自然と触れ合いましょう」と語りました。再開当初は日帰りでの訪問のみが可能となり、国立公園内でのキャンプは6月21日以降に再開時期が検討されています。カナダでは新型コロナウイルスの影響により、例年よりキャンプ需要が高まりつつあります。ブリティッシュコロンビア州では予約受付を再開した初日にキャンプ場予約サイトがサーバーダウンするトラブルも発生しました。ウィルキンソン環境大臣はこうした状況を受け、「大自然の中で人々がまた安全にキャンプを行えるよう夏までに環境を整えたいと考えています」と再開準備をさらに進める意向を示しました。
アルバータ州の “バンフ国立公園“はカナダ国内で最も来園者数が多い国立公園で、年間およそ400万人が訪れます。バンフでは国立公園による観光収入に大きく依存しているため、新型コロナウイルスの影響により大きな打撃を受けました。町の議会は6月1日の国立公園再開にあたり、通常は混み合う大通りの一部を車両通行止めとし、歩行者天国にすることを決定しました。カレン・ソレンセン町長はこの決定について「屋外にテラス席や小売りのスペースが新たに設けられ、人の流れが滞らないよう通路も確保しました。私たちは町民だけでなく観光客にとっても安全な環境を整えようと考えています」と観光業の再開に向けて町の取り組みをアピールしました。
参考元 : Global News
https://globalnews.ca/news/6990920/parks-canada-full-list-national-parks-partially-reopening-june-1/