オンタリオ州政府 緊急事態宣言を28日間延長 5月12日まで

オンタリオ州政府は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言を5月12日まで延長することを発表しました。

オンタリオ州のダグ・フォード州首相はこの未曾有の事態に際し、警戒を怠ることはできないことを改めて強調し、新型コロナウイルス感染防止の措置を解除するには時期尚早であると主張しました。さらに「我々は最前線で戦う医療従事者をサポートするためにあらゆる措置を講じ、新型コロナウイルスの拡散を抑制するために迅速に対応する」と述べました。

また議会では教育法、計画法、開発費法、大学法など教育機関に関わる法律を改正する新型コロナウイルス支援・保護法を可決しました。この新たな法律は新型コロナウイルスによる危機の中で政府が教育関係者と地方自治体の声を積極的に聞き入れる方針であることを示しています。教育大臣のスティーブン・レッチェ氏は「我々は新型コロナウイルスによる危機的状況を乗り越えるために、学生が学び卒業できる環境を維持していく」と語りました。

一方で新民主党のアンドレア・ホワース氏はこのような与党による法改正や緊急事態宣言延長を支持するとしながらも、「人々は法改正によって経済的不安が解消されることを願っていたが、その願いは叶わなかった。州政府がこれ以上の財政支援を講じなければ、食料不足にもあえぐ人々が出てくるだろう」と経済的に困窮する人々への支援を要請しました。さらにホワース氏は、93件の感染爆発が確認された介護施設の利用者を保護するために、さらなる支援が必要であると訴えました。

参考元 : NATIONAL POST
https://nationalpost.com/news/canada/ontario-legislators-to-extend-emergency-declaration-during-session