カナダ政府 入国する全ての国民と渡航者に対し新たな検疫措置を発表

カナダ政府は4月15日からカナダへ帰国する全ての国民と渡航者に対し、容認された自主隔離の計画がない方はホテルや指定された施設で14日間の隔離を義務づけると発表しました。

カナダへの帰国者は新型コロナウイルス感染の有無に関わらず、自主隔離に適した場所があることを証明する必要があります。食料や薬といった生活必需品を購入するための外出は可能となりますが、新型コロナウイルスの重症化が懸念される65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人との同居は認められません。仮に自主隔離に適した場所がないと判断される方は、カナダの公衆衛生局が指定した場所で隔離を行うことが義務付けらます。また、カナダへの帰国者は自主隔離施設へ向かう道中において、顔を覆うためのマスクやフェイスカバーを着用しなくてはなりません。カナダの公衆衛生副局長であるハワード・ンジョー氏は、症状の有無に関わらず全ての帰国者にマスクを配布すると述べました。

帰国者がこの新たな命令を遵守しなかった場合、最大6か月の懲役か75万ドルの罰金、もしくはその両方が科せられます。さらに自らの原因により、他者に深刻な被害を与えた場合や死に至らしめた場合には、100万ドルの罰金と最大3年の懲役が科せられます。

またカナダ政府は4月14日、違反行為に対し275ドルから1,000ドルの範囲で違反切符を発行する権限を警察に与えることも発表しました。違反切符は罰金を支払うことで裁判まで発展しないため、このパンデミック下に裁判所や執行機関の負担を軽減することが狙いです。政府は「違反切符の発行により、新型コロナウイルスの流行下で重要な役割を果たす裁判所や執行機関のリソースを確保することができるだろう」と述べました。

参考元 : NATIONAL POST
https://nationalpost.com/pmn/news-pmn/canada-news-pmn/government-enacts-stricter-quarantine-measures-for-returnees-to-canada