オンタリオ州首相 新型コロナウイルス第ニ波到来の可能性との見解を示唆

オンタリオ州のダグ・フォード州首相は定例会見で、新型コロナウイルス流行の第ニ波が到来している可能性があるとの見解を示唆しました。オンタリオ州では9月14日に6月7日以降で最高となる313人の感染が確認され、1日あたりの感染者数が200人を超える日が続いています。フォード氏は、「ここ数日間の感染者数が第二波の始まりの指標になる可能性があります」と述べ、今後は感染状況を鑑みて都市封鎖を含め感染拡大防止に必要なあらゆる措置を講じると明言しました。

一方で厚生大臣のクリスティン・エリオット氏は感染者急増に対し、「第二波の始まりかどうかに関わらず、憂慮すべきであることに間違いはありません」との見方を示しています。また、現在の状況についてはトロントとピール地域に感染者が集中しており、70%近くが40歳未満であると報告。さらに過去数日間の感染源はバーやレストランではなく私的なパーティーやイベントであると説明しました。州政府は、「社会的距離の保持や必要に応じてマスクを着用するなど公衆衛生対策を継続するとともに、パーティーなどの開催や出席を控えてください」と改めて市民へ要請しています。

オンタリオ州の保健当局は第二波の可能性に備え夏の間に準備を進めてきました。エリオット氏は、「インフルエンザシーズンと重なるため第二波への対処はより複雑で困難です」と懸念を示しましたが、「私たちは全ての不安な点を考慮し計画を練りました」と説明しています。また、フォード氏は一部地域に感染者が集中していることから、「再び都市封鎖が必要な場合は各地域の感染状況に応じ、州全体では無く地域ごとに措置を講じます」との方針を明らかにしました。州政府は今後の計画について近日中に詳細を発表するとしています。

参考元 : National Post
https://nationalpost.com/news/the-second-covid-19-wave-is-coming-ontario-premier-says-and-if-cases-keep-rising-we-may-see-another-shutdown