トロントCNタワーの大展望台“グラスフロア”がリニューアル　見どころも紹介

トロントCNタワーとは

トロントのシンボルであるCNタワーは、建設した鉄道会社カナディアン ナショナル(Canadian National Railway)の頭文字から名づけられました。1976年の完成から2007年までは、世界で最も高い建造物として知られました。地上131階553.33mの高さは自立式建築物として世界9位、自立式電波塔としては、東京スカイツリー®634m、中国の広州塔600mに次ぎ世界第3位です。
CNタワーはテレビ・ラジオ放送の電波を送信する電波塔ですが、観光スポットとしても広く知られます。異なる高さに３つの展望台があり、447ｍに位置するスカイポッド展望台(SkyPod)は開業から2008年まで世界で最も高い展望台でした。トロントの街並みや５大湖のひとつ“オンタリオ湖”の眺望はじめ、天気の良い日はナイアガラの滝まで見渡せます。
展望台だけでなく、世界一高い歩道を命綱1本で歩く刺激的なアクティビティ“エッジ・ウォーク”や、高さ351mからの景色を楽しみながら食事ができる“360レストラン”など数多くの見どころがあります。季節ごとのイベントやギフトショップ、カフェも充実しており、トロント観光の際は必ず訪れたい定番スポットです。

大展望台とスカイテラスが2022年晩秋にリニューアルオープン

オンタリオ州トロントのランドマークとして知られるCNタワー(CN：Canadian National)は、大展望台(グラスフロア/Original-Glass Floor)と屋外スカイテラス(Outdoor SkyTerrace)の改修工事を行っています。現在閉鎖となっている屋外スカイテラスは大展望台の外にあり、地上342mの風を感じながらトロントの街が一望できます。同タワーは今回の改修について、ガラス張りの床をリニューアルし観覧エリアの拡充を行うと説明。2022年晩秋にリニューアルオープンを目指すとしています。
大展望台と屋外スカイテラスは工事のため閉鎖していますが、メイン展望台とスカイポッド展望台は観覧が可能です。
なお、12月1日～3日、7日はメイン展望台の一部エリアが利用できません。詳しい時間帯はCNタワーの公式ウェブサイトをご確認ください。

トロントCNタワーの見どころ

メイン展望台“ルックアウト / LookOut Level”

ルックアウトは地上346ｍ地点にあるメインの屋内展望台です。高速エレベーターで1階からおよそ58秒で到着し、大きなガラス張りの室内からは360度に広がるトロントの街並みを一望できます。北側には金融街のビル群、南側にはオンタリオ湖の雄大な景色が広がります。窓ガラスには写真撮影に配慮したサーモクロミックという特殊技術が施され、昼夜を問わず綺麗な写真を撮ることが可能です。

大展望台“グラスフロア / Original-Glass Floor”

大展望台フロアとも呼ばれるグラスフロアは、床がガラス張りの展望台として世界で初めて建築され、1994年にオープンしました。地上342mからガラス越しに地上を見下ろせば、その高さに目がくらみます。床の上を歩いたりジャンプしたり座ったり、スリルを楽しみましょう。
グラスフロアと同じ階には屋外エリア“スカイテラス(Outdoor SkyTerrace)”があり、地上342ｍの空気を直接肌で感じることができます。

スカイポッド展望台 / SkyPod

CNタワーで最も高い展望台で、地上447m地点にあります。上海タワー、ドバイのブルジュ・ハリファ、中国の広州塔、韓国の第２ロッテワールドタワー、上海ワールド・フィナンシャル・センター、東京スカイツリーに続き世界で7番目の高さにある展望台です。晴れて視界が良い日は、ナイアガラの滝やニューヨーク州など、160km先まで見えることがあります。
スカイポッド展望台は入場チケットのみでは訪れることができません。メイン展望台+スカイポッド展望台入場チケット(SkyPod + Timed General Admission)をご購入ください。

エッジ・ウォーク / EdgeWalk

展望台の外側にある1.5m幅の淵を、命綱を使いおよそ30分かけて歩くアクティビティです。地上356ｍの風を感じながらスリル満点の空中散歩が楽しめます。13歳以上で体重34～140kgの健康な方に限られ、参加者には記念写真・ビデオ・体験証明書が贈られます。参加料金はシーズンにより異なり195～225カナダドル(税抜き)、オンライン予約が可能です。料金にはメイン展望台(ルックアウト)、大展望台(グラスフロア)、スカイポッド展望台への入場料が含まれます。

360レストラン / 360 Restaurant

ルックアウトのひとつ上の階、高さ351mにあるレストランです。リング状の店内はフロア自体が72分かけて1回転する構造となっており、コース料理などを楽しみながら360度の景色を眺めることができます。店内にある“cellar in the sky”は世界各国550種以上のワインが揃い、世界一高い場所にあるワインセラーとして2006年にギネス世界記録に認定されました。
食事代にはタワーの入場料が含まれ、メイン展望台(ルックアウト)までならチケットを購入する必要はありません。人気レストランのため、事前にオンラインまたは電話での予約をお勧めします。